(3)凍結受精卵輸送:費用や流れ・リスクとは

凍結受精卵(卵子・精子含む)の輸送サービス

モンドメディカルでは、凍結受精卵等の輸送サポートを行っております。

具体的には、国内・国外に保管している凍結受精卵等を転勤等に伴う不妊治療クリニックの引っ越し、海外での最先端治療(代理出産・着床前診断等)を行うためにクリニック間の移管手続き及び輸送のサポートを行なっています。

なお、海外の精子バンクより凍結精子を購入し、国内へ輸送する場合は別途、お問い合わせください。

安心・安全なハンドキャリーサービス

モンドメディカルでは、安全性の高いハンドキャリー輸送をオススメいたします。

ハンドキャリー輸送とは、液体窒素を十分に充填したドライシッパーという特殊な輸送用タンクを使い集荷から配達まで同一のスタッフが手運びする方法でとても安全性が高く、輸送物を紛失することはありません。

輸送スタッフは、IATA:International Air Transport Association(国際航空運送協会の輸送に関わる講習:危険物含む)を受けた専門的なスタッフです。

主要空港でのエックス線検査は、関係各所と事前調整することで全て回避することができますので、大事な凍結受精卵へ悪影響を与えることはございません。

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図 IATA Dangerous Goods Diploma

輸送専用容器  ドライシッパーとは

ドライシッパーは、内側の特殊な吸着剤に液体窒素を吸収させて気相状態で極低温(-150度以下)を約2週間保つことができる輸送容器です。

万が一、ドライシッパーが傾いても容器内の液体窒素が漏れる心配はありません。ドライシッパーはIATA Dangerous Goods Regulations 特別規定 A152により航空機内に持ち込むことが認められております。

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図 ドライシッパー

IATA Dangerous Goods Regulations 特別規定 A152(一部引用)

包装基準202の要件に適合した多孔性物質に完全に吸収されている深冷液化窒素を含んだ断熱容器が容器の内部に圧力を蓄積しないように、また断熱容器の天地方向にかかわらず深冷液化窒素の漏洩を防ぐように設計されている場合、本規則の適用を受けない。

凍結受精卵等の輸送の流れ

凍結受精卵等の国内または国外への流れは、Step1〜7の通りです。

輸送費用は、国内5〜20万円(税別)、国外20〜60万円(税別)となり、集荷・配達先によって費用が異なりますので、詳しくはお問い合わせください。

私たちモンドメディカルは、国内及び国外へ数多くの輸送を行なっており、お客様の貴重な凍結受精卵等を安全に輸送致します。

Step1:お問合せ

  • お問合せフォームまたは電話からお問合せください。
  • お問合せ時には、輸送物(個数)、集荷・配達先施設の情報をお知らせ下さい。
  • 医療機関において保管期限が間近に迫っており、至急、輸送する必要がある場合、お問合せ時にお申し付けください。

Step2:ご発注

  • 電話またはメールにて輸送をご発注ください。

Step3:契約書の締結

  • ご発注後、速やかに契約書を発送致しますので、契約書へご署名の上、ご返送頂きます。

Step4:輸送代金のお支払い

  • 契約書の締結後、弊社指定の銀行口座へ輸送費用をお支払いただきます。

Step5:輸送日の調整

  • 集荷・配達先施設の連絡先及びご担当者様の情報を共有頂き、弊社から当該連絡先へ輸送日程、必要書類等を確認致します。
  • 国外輸送の場合は、輸送関連書類、空港で必要になる各種資料を準備いたします。

Step6:輸送準備

  • 輸送物の数量、輸送先等に応じて適切な輸送容器を準備いたします。

Step7:輸送実行

  • 事前に調整した集荷・配達日時に施設へ伺い、輸送を行います。
  • 輸送完了後、お客様へご連絡致します。

 

凍結受精卵等の輸送費用

輸送費用について

下記の情報をもとに個別にお見積りいたしますので、モンドメディカルへお問合せください。

 

  • 輸送物の数
  • 集荷する医療機関の名称及び所在地
  • 配達する医療機関の名称及び所在地

 

費用の目安としては、国内輸送5〜20万円(税別)、海外への輸送は20〜60万円(税別)となります。

輸送費用には、ドライシッパー(1台)及び液体窒素の充填、輸送スタッフの人件費、輸送費(航空チケット含む)、宿泊費、雑費等が含まれております。

 

凍結受精卵輸送において想定されるリスクや懸念事項

国内または国外への輸送を検討されているお客様は次の点について懸念し、質問を頂きます。

お客様に代行して国外の医療機関へ連絡する事は可能か。

モンドメディカルのスタッフが、お客様に代わって国外の医療機関へ必要資料の確認や輸送日程を調整致しますので、安心してお申し付けください。

凍結受精卵をエックス線にかけないことが可能か。

必要書類を準備する事で世界各国の主要空港において手荷物のエックス線検査を免除することが可能です。

輸送物が紛失するリスクはあるのか。

モンドメディカルでは、ハンドキャリーと言う方法で凍結受精卵を輸送しております。

具体的には、ひとりの輸送スタッフが集荷及び配達先へ伺い、直接、お客様の大事な凍結受精卵を格納したドライシッパーを手渡しする、とても安全性の高い方法で輸送を行います。

輸送スタッフは、肌身離さず、ドライシッパーを手持ちで運びますので、荷物が紛失するリスクはございません。

一方、国内外の輸送会社に輸送を依頼すると荷物が上下逆転して輸送されたり、内容物を証明する書類不足から空港で数日間、隔離されたり、クリニックの手違いでバックヤードに数日間放置されたり等、想定し難いリスクもございます。

従って、弊社ではハンドキャリー以外の輸送方法は推奨致しかねます。

輸送時、温度が上昇するリスクはあるのか。

モンドメディカルでは、約14日間、極低温を持続可能な容器で輸送を行います。

また、医療機関での集荷及び配達時のみ、蓋を開封し、凍結受精卵を容器へ格納後、セキュリティロックを蓋にかけて輸送を行います。

輸送時に関しては、一度も蓋を開封する事はございませんので、温度が上昇する事はございません。

国外で卵子提供によって準備した受精卵を国内で移植する事は可能か。

国外で卵子提供(または精子提供)にて準備された凍結受精卵を移植する事は可能です。

弊社の提携先の医療機関となりますので、詳しくはお問合せください。

 

受精卵等の一時お預かりサービス

弊社が提携する国内医療機関において、お客様の凍結受精卵等を一時的に保管いたします。

本サービスは、下記1〜4のように現在保管している医療機関から一時的に保管場所を移し、次の治療に活用するまで、お客様にご利用いただければと考えております。

 

  1. 凍結保管期限が迫っており、次の妊娠プランを立てるまでの期間。
  2. 国外で不妊治療を行うにあたり、輸送するまでの期間。
  3. 年齢制限があり、凍結保存を継続する事ができない。
  4. 凍結保管費用を少しでも削減したい。

保管サービスの費用

本サービスのご利用には、凍結受精卵等(卵子・精子含む)の1年間の凍結保管費用、エージェント費用、凍結検体の輸送費用が発生します。

 

◯保管サービスの費用

  • 凍結保管費用:5万円
  • エージェント費用:5万円
  • 輸送費用:7万円〜

 

※1:凍結保管費用は凍結検体の数にかかわらず、1年間の費用です。

※2:2年目以降は、当該医療機関へ5万円の凍結保管費用を毎年お支払いいただきます。

※3:本サービスの保管期間はお客様のご希望を伺った上で個別に設定します。

※4:輸送費用は集荷する医療機関の所在地に応じて変動しますので、個別にお見積り致します(上記、東京都に位置する場合)

※5:当該医療機関から凍結検体を移動する場合は弊社の方で輸送をアレンジいたします。

 

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