卵子・精子ドナーに対する考え方

卵子・精子ドナーに対する考え方について

夫婦の卵子及び精子を使い体外受精を行う夫婦とドナーから卵子または精子を提供された夫婦は、ドナーに関する考え方が大きく異なると言う研究結果をご紹介します。

この研究の目的は、スウェーデンにおける卵子・精子ドナーと不妊治療を行っている夫婦を対象に、第三者から卵子・精子ドナーを提供される治療の見方についての考え方を分析するものです。

現在は、スウェーデンの卵子・精子ドナーの研究の一部であり、スウェーデンにおいてドナーを使った治療を行う、すべてのクリニックを含んだ研究となっています。

そのサンプルは、164の卵子ドナー、89の精子ドナー、251の夫婦の卵子・精子を使って体外受精を行った、そして213のレシピエントから採卵及び487のパートナーから採精したサンプルによって構成されています。主に調査はアンケートによって行われました。

治療に対する見方は多岐にわたり、体外受精のために自身の配偶子を使った夫婦と卵子及び精子ドナーを使った夫婦との間では異なっており、ほとんどの質問・回答が一致していなかったようです。

卵子及び精子ドナーは、卵子・精子を提供された夫婦や自分たちの配偶子を使った夫婦よりも「ドナーによって授かった子供である情報を与えること」や「思春期までの間にドナーについて情報を聞いた方が良い」と言う意見が大部分を占めたようです。

結論としては、それぞれの夫婦が行う不妊治療によって情報開示や与える情報について異なる考えを表したと言うこととです。

Svanberg, A.S., Sydsjö, G., Bladh, M. et al. J Assist Reprod Genet (2016) 33: 703. doi:10.1007/s10815-016-0694-4

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