代理出産のメリットとデメリットとは?
昨今、不妊治療を継続する過程で海外の生殖補助医療、特に代理出産を考える方も多いと思います。
まだ記憶に新しい事例として丸岡いずみさんが、ロシアの代理出産で子供を授かっており、代理出産の認知度が徐々に高まってきていると感じております。
そこで本記事では、代理出産を行うにはどのようなメリットとデメリットがあるのかを紹介していきたいと思います。
代理出産を受けるには
お客様から、『代理出産は誰でもできるの?』というご質問をよく頂戴いたしますので、まず初めに代理出産を行うための条件や治療を行う国などについてご紹介します。
対象となるご夫婦
モンドメディカルが推奨するロシアの代理出産は、原則、婚姻関係にあるご夫婦へご案内させて頂いております。
さらに下記に示す適応症に該当する必要がありますが、万が一、これらの適応症に該当するものがなく、代理出産を希望されるお客様は一度、弊社までお問合せ下さい。
- 子宮の全摘出
- 子宮奇形
- 子宮欠損
- ロキタンスキー症候群
- 重度の子宮筋腫・子宮腺筋症
- 体外受精を行い移植を行ったが、ほとんどが陰性の結果
- 健康上の理由から自己妊娠および出産が不可能
- 上記ほか、医師が認める適応症
日本では代理出産が行えない理由
現在、日本では代理出産に関する法整備が整っておらず、倫理的な観点から日本産科婦人科学会が本治療を行う事を認めていない現状があります。
代理懐胎に関する見解
1.代理懐胎について 代理懐胎として現在わが国で考えられる態様としては、子を望む不妊夫婦の受精卵を妻以外の女性の子宮に移植する場合(いわゆるホストマザー)と依頼者夫婦の夫の精子を妻以外の女性に人工授精する場合(いわゆるサロゲイトマザー)とがある。前者が後者に比べ社会的許容度が高いことを示す調査は存在するが、両者とも倫理的・法律的・社会的・医学的な多くの問題をはらむ点で共通している。
2.代理懐胎の是非について 代理懐胎の実施は認められない。対価の授受の有無を問わず、本会会員が代理懐胎を望むもののために生殖補助医療を実施したり、その実施に関与してはならない。また代理懐胎の斡旋を行ってはならない。
理由は以下の通りである
1)生まれてくる子の福祉を最優先するべきである
2)代理懐胎は身体的危険性・精神的負担を伴う
3)家族関係を複雑
4)代理懐胎契約は倫理的に社会全体が許容していると認められない引用:日本産科婦人科学会
平成15年 厚生科学審議会生殖補助医療部会によると、代理懐胎(代理母・仮り腹)は禁止する報告書が出され、法制化に向けて動きがありましたが、代理出産を規制する法制度は現在までに未整備となっております。
以上の事から日本国民が海外において代理出産(卵子提供も同様)を行っても現行法下で法による処罰を受ける事はありませんので、ご安心ください。
代理出産はどこで行う事ができるのか。
現在、代理出産は北米、中南米、ロシア、ウクライナ、ジョージア等で行う事ができます。
従って、代理出産を希望されるお客様はこれらの国で行う事ができますが、私たちは医療レベル、治療費用、経済状況、治安、アクセス方法等を総合的に判断し、ロシアの代理出産を推奨しております。
モンドメディカルが提携するロシアのNova Clinic(ノヴァクリニック)は、高い成功率を誇り、充実した医療設備、豊富な経験を持った生殖補助医療の専門医、培養士および看護師、代理母や卵子提供者の管理部門等、数多くのスタッフによって構成されており、私たちは自信を持って代理出産プログラムを提供でき、お客様は安心してプログラムを進めて頂く事ができます。
すでにロシア以外の国で代理出産を検討されている、又はロシアを候補の1つとしてお考えのお客様は、私たちの実績や情報を元にロシアの代理出産についてご案内させていただきます。
代理出産を受けるメリット
それでは代理出産にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ご自身で妊娠・出産できなくても子供を授かる事ができる
代理出産を行う一番のメリットは、先天的な子宮疾患、がん等が原因で子宮を摘出された女性でもご自身の子供を授かる事が可能なことです。
これまでであればご自身の子供を授かることができなかった方でも、医療の進歩により子供を授かることができるようになったことは、何よりのメリットと言えるでしょう。
高齢出産のリスクを回避する事ができる
高齢出産のリスクを回避できることも代理出産のメリットの1つです。
日本産科婦人科学会では35歳以上で初めて出産する人を「高年初産婦」と定めています。
流産や胎児の染色体の異常、妊娠⾼⾎圧症候群や妊娠糖尿病の発生頻度等、年齢を重ねると高齢出産のリスクは上がり、不妊治療の継続年数が長くなるに連れて不安に思う方もいらっしゃるかと思います。
代理出産は若い年齢の女性が奥様に変わって妊娠を経て出産していただきますので、奥様の身体的・精神的な負担が軽減されます。
成功率が高い
代理出産の成功率は、医療機関によって異なりますが、弊社が提携するクリニックでは、次の条件が揃えば、一度の胚移植で約80%の成功率を誇ります。
- グレードの良い受精卵(胚盤胞)
- 着床前遺伝子診断を行った正常胚
- 若くて健康状態が良好な代理母
子供をより確実に授かることができることも、代理出産のメリットと言えるでしょう。
代理出産を受けるデメリット
何事にもメリットがあればデメリットが介在しますので、代理出産のデメリットをいくつか挙げます。
原則として国外で行う
「日本では代理出産が行えない理由」でも述べましたが、現在、日本では代理出産に関する法整備が整っておらず、倫理的な観点から日本産科婦人科学会が本治療を行う事を認めていない現状があります。
日本国内では代理出産を行う事ができないことはデメリットの1つともなるでしょう。
代理出産を希望されるお客様は、原則として国外で行う必要がございますが、実施国が複数あると「どこの国でも良いのか?」という疑問を抱くお客様もいらっしゃると思います。
基本的には代理出産が法律で許可されているのか否かがとても重要であり、その他、成功率や費用、エージェントとの相性等から判断する事をお勧め致します。
プログラム費用が高額
代理出産にかかる費用も、デメリットの1つとなり得るでしょう。
代理出産は、国外で第三者の女性(代理母)へ受精卵を移植し、妊娠期間を経て出産を行う事から、国外の医療機関(生殖医療・産婦人科)、代理母、エージェント等、数多くの関係者がそれぞれのパートを担当してプログラムを進行し、ご夫婦も現地へ複数回渡航し、滞在する必要がございます。
そのため、国によってもプログラム費用が異なり、国によっては代理出産にかかる費用がとても高額になります。
参考までにアメリカでは約2000万円、ロシアでは約900万円、ウクライナでは約600万円と国によって費用に大きな違いが生じます。
倫理面の問題
代理出産のような生殖補助医療には、妊娠・出産に伴う心身のリスクを代理母が負うことへの宗教上の観点や倫理上の問題と思う方もいらっしゃいます。
また、依頼者のご夫婦は出生する子供が日本で成人まで生活する事ができる環境の確保や日本の民法では、分娩者が母という法律のもと、生まれてくる子供へ母を誰と説明するのか、ご夫婦にて十分に話し合うことも必要になると思います。
代理出産における世間的な理解が進めばデメリットではなくなる問題ですが、国としても制度が整っていないことなどから発生するデメリットの1つです。
代理出産プログラムの紹介
今回の記事では代理出産のメリット・デメリットについて紹介させていただきました。
代理出産は、身体的な理由によりご自身では妊娠・出産できない方、不妊治療を長年継続されたご夫妻が子供を授かる上で魅力的な1つの方法だと思います。
一方で海外しか、行う事ができない特別な治療である事から高額という側面もあります。
モンドメディカルでは、お客様の身体的及び経済的な負担を少しでも軽減できるよう、可能な限り国内で受精卵の準備や事務手続き等、対応できるプログラムの構成としております。
弊社の代理出産プログラムについて詳しくお聞きになりたいご夫婦は是非、一度、お問合せください。