【卵子提供 体験談】「もう遅いかもしれない」——そう思っていた私が、赤ちゃんを抱くことができました
「年齢的に、もう難しいのかもしれない」
そう感じながらも、完全に諦めることができない。
そんな気持ちを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この体験談は、長く不妊治療を続け、50代という年齢を迎えた中で、国内完結型の卵子提供という選択を通じて赤ちゃんを迎えた方のお話です。
続けるべきか、やめるべきか——答えの出ない時間の中で
これまでできることはすべてやってきた。
それでも結果にはつながらない。
通院を重ねる中で、年齢という現実も無視できなくなり、
「このまま続けて意味があるのだろうか」と考えることが増えていったそうです。
けれど同時に、治療をやめた後の人生を想像することもできなかった。
「ここでやめてしまったら、本当に終わってしまうのではないか」
そんな思いが心のどこかにあり、
続けることも、やめることもできないまま時間だけが過ぎていく
——その状態が一番つらかったと振り返られています。
卵子提供という選択に向き合うまでの葛藤
治療を続ける中で、卵子提供という方法を知る機会はあったものの、すぐに受け入れられるものではなかったといいます。
自分の遺伝子ではないということへの戸惑い。
この選択をして本当に後悔しないのかという不安。
そして、「そこまでして子どもを望むべきなのか」という葛藤。
頭では理解していても、気持ちが追いつかない。
何度も考えては迷い、また振り出しに戻る。
そうした時間を繰り返しながら、少しずつ自分の気持ちと向き合っていったそうです。
「国内でできる」という現実的な選択肢との出会い
そんな中で知ったのが、国内で完結できる卵子提供という方法でした。
それまでは、卵子提供といえば海外で行うものという印象が強く、渡航や滞在などの負担を考えると、自分たちには現実的ではないと感じていたそうです。
しかし、日本国内で治療を進められると知ったことで、初めて「自分たちにもできるかもしれない」という感覚が生まれました。
生活を大きく変えることなく、今の環境の延長線上で進められる。
その安心感が、もう一度前に進むきっかけになったといいます。
不安を抱えたままでも、一歩踏み出すという選択
決断した後も、不安が完全に消えたわけではありませんでした。
本当にうまくいくのか。
この選択が正しかったのか。
そうした思いは常に心の中にあったそうです。
それでも、「何もしないで終わるより、やってみてから考えたい」
その気持ちが、最後の一歩を後押ししました。
迷いがあるままでも進むという選択は、決して簡単ではありません。
それでも、その一歩が未来を変える可能性を持っていたと、今では感じているそうです。
赤ちゃんを抱いた瞬間に変わった気持ち
そして迎えた出産の日。
赤ちゃんを腕に抱いた瞬間、それまで抱えていた不安や迷いは、
自然と小さくなっていったといいます。
「この子に出会えてよかった」
その気持ちが何よりも強く、それ以外のことを考える余裕はなかったそうです。
あれほど悩んでいたはずのことが、その瞬間にはまったく別の意味を持つようになっていた——
そんな感覚だったと振り返られています。
あの時の決断が、今につながっています
決断するまでには、本当に多くの時間をかけて悩みました。
それでも今は、「あの時、一歩踏み出してよかった」と自然に思えるといいます。
もしあのままやめていたら、この子に出会うことはなかったかもしれない。
そう思うと、あの時の選択がどれほど大きな意味を持っていたのかを実感されているそうです。
今、同じように迷っている方へ
年齢のこと、治療の限界、将来への不安、同じように悩んでいる方も多いと思います。
すぐに決断する必要はありません。
ただ、「知らないまま諦めてしまう」ことだけは、少しもったいないかもしれません。
もしかすると、まだ自分に合う選択肢が残っている可能性もあります。
まずは、知ることからでも大丈夫です
卵子提供は、大きな決断です。
だからこそ、焦って答えを出す必要はありません。
ただ、「自分にも可能性があるのか」
それを知ることが、次の一歩につながることもあります。
あなたがこれから進む道が、少しでも納得のいくものになりますように。













