夫婦胚による代理出産の成功率を左右する要因とは?~受精卵の質・年齢・着床率の関係を解説~
受精卵の質・年齢・着床率の関係
代理出産を検討されるご夫婦の中には、すでに不妊治療を経て凍結保存している受精卵(夫婦胚)を利用したいと考えている方も多くいらっしゃいます。
夫婦胚による代理出産とは、妻の卵子と夫の精子で作成した受精卵を代理母へ移植し、妊娠・出産を目指す方法です。お子様とご夫婦双方に遺伝的なつながりを持てる可能性がある一方で、治療成績は代理母の子宮環境だけでなく、「移植する受精卵の質」に大きく左右されます。
そのため、夫婦胚による代理出産を検討する際には、受精卵を作成した時の妻と夫の年齢、受精卵のグレード等を理解しておくことが重要です。
女性年齢と受精卵の質の関係
一般的に、女性の年齢が高くなるにつれて卵子の数と質は低下し、受精卵の染色体異常率が上昇することが知られています。見た目の評価(グレード)が良好な受精卵であっても、染色体異常を有している場合には、着床しない、妊娠が継続しない、流産につながる可能性があります。
米国の生殖医療専門誌『Fertility and Sterility』に掲載された、Franasiakらによる15,169個の胚を対象とした大規模研究(2014年)では、女性年齢の上昇に伴い、染色体が正常な受精卵(Euploid Embryo)の割合が低下することが報告されています。
同研究によると、26〜37歳では「移植可能な正常胚が1個も得られない」割合はわずか2〜6%でしたが、42歳では33%、44歳では53%まで上昇しました。
つまり、44歳では2人に1人以上が移植可能な正常胚を得られない可能性があることを示しています。
また、同研究では女性年齢の上昇に伴い受精卵の染色体異常率も増加することが確認されており、44歳では約88%の受精卵に染色体異常が認められました。
この結果からも、受精卵を作成した時点の女性年齢は、その後の妊娠成立や出産に大きく影響する重要な要素であることが分かります。
なぜ代理出産でも受精卵の質が重要なのか
代理出産では、代理母が妊娠・出産を担うため、「代理母が若く健康であれば妊娠率も高いのではないか」と考えられることがあります。
しかし、実際には代理母の子宮環境が良好であっても、移植する受精卵に染色体異常が存在する場合には、着床不全や流産につながる可能性があります。
つまり、代理出産の成功率を左右する最大の要因の一つは、代理母の年齢ではなく、移植する受精卵の質なのです。
特に夫婦胚による代理出産では、受精卵を作成した時点の妻の年齢が極めて重要な指標になります。
また近年では、PGT-A(着床前遺伝学的検査)によって受精卵の染色体状態を確認し、移植胚選択の参考とするケースも増えています。
夫の年齢も無関係ではない
受精卵の質に最も大きな影響を与えるのは女性年齢ですが、夫の年齢も無関係ではありません。近年の研究では、男性年齢の上昇に伴い、精子DNA損傷率の増加、胚発育率の低下、流産率の上昇などとの関連が報告されています。
女性年齢ほど治療成績へ大きな影響を及ぼすわけではありませんが、夫婦胚を評価する際には、夫の年齢や精液所見も重要な判断材料になります。
夫婦胚で代理出産を検討する際の確認ポイント
代理出産へ進む前に、以下の内容を確認しておくことをおすすめします。
✔️ 現在凍結保存している受精卵は何個あるか
✔️ 胚盤胞まで到達しているか
✔️ 受精卵のグレードはどうか
✔️ PGT-Aを実施しているか
✔️ 受精卵を作成した時の妻の年齢は何歳か
✔️ 夫の年齢や精液所見に問題はなかったか
これらの情報によって、移植回数の目安や妊娠成立の可能性をある程度予測することができます。
PGT-Aによる事前確認という選択肢
現在治療中のクリニックではPGT-Aを実施していない、あるいは受精卵の染色体状態を確認したことがないというご夫婦も少なくありません。代理出産は時間的・経済的な負担も大きいため、移植前に受精卵の状態を把握したいと考える方も多くいらっしゃいます。
モンドメディカルでは、代理出産をご検討中のご夫婦向けに、国内完結型のPGT-Aサポートもご提供しております。受精卵が正常胚である可能性を事前に確認したい方は、お気軽にご相談ください。
また、これから受精卵を準備されるご夫婦にとっては、どの医療機関で治療を進めるかも重要なポイントの一つです。代理出産を見据えた治療方針や受精卵の取り扱いについては、クリニックごとに対応が異なるため、医療機関選びに時間を要するケースも少なくありません。
モンドメディカルでは、ご希望やご状況に応じて、代理出産までを見据えた提携先クリニックのご紹介や準備に関するサポート(有償)も行っております。受精卵の準備から代理出産までを見据え、スムーズに進められるようお手伝いしておりますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。
夫婦胚による代理出産をご検討中の方へ
代理出産では代理母の選定も重要ですが、それ以上に移植する受精卵の状態が結果を左右します。特に夫婦胚を利用する場合、受精卵を作成した時点の年齢は後から変えることができません。
現在凍結保存している受精卵が代理出産に適しているのか、何回程度の移植チャンスが見込めるのか、事前に把握しておくことが大切です。
モンドメディカルでは、夫婦胚を利用した代理出産特別プランをご用意しております。
現在保管中の受精卵を使って代理出産を検討されている方、自己卵子で作成した受精卵を海外へ輸送し代理母への移植を希望されている方は、ぜひ一度ご相談ください。
ご夫婦の状況、受精卵の状態、渡航国、必要書類、費用、スケジュールを確認しながら、実現可能性のある進め方をご提案いたします。
代理出産をご検討中の方へ
受精卵がまだない方、すでに凍結胚を保管されている方など、ご夫婦によって状況はさまざまです。
モンドメディカルでは、お一人おひとりの状況を丁寧にお伺いし、代理出産が適しているか、受精卵の準備や今後の進め方について分かりやすくご案内しております。
「まだ情報収集の段階」という方も、お気軽にご相談ください。
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